医療脱毛クリニックを賢く選ぶには?

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肌の美しさを保ちたい、という女性(あるいは男性)にとって、ムダ毛は邪魔者のひとつです。
特に腕や脚といった部位に関しては、エチケット的にもそこに生えた毛を手入れすることになります。

その際はやはり専門家に脱毛してもらうのが最良の策ですが、そうなると出かける先は2つに絞られます。つまり、脱毛サロンとクリニックです。

以前は有名芸能人やモデルが出てくるコマーシャルにつられて、サロンを選ぶ人が圧倒的でした。ところが、近年は医療クリニックの利点も理解されるようになり、「どちらにするか困る」という人も増えてきています。

そこで、このページではそんな脱毛未経験者のために、医療クリニックの特徴や魅力を色々と紹介してみることにしました。
利点・難点はもちろん、たくさんある医院の中でどこと契約するか、そのポイントについても解説します。

クリニック脱毛の特徴・魅力

脱毛の特徴・魅力
手慣れたムダ毛のプロが施術をおこなってくれるのは、今のところサロンと医療クリニックしかありません。
もしクリニックを選ぶなら、あらかじめその特徴と魅力を知っておいた方がいいでしょう。

1)最新のレーザー技術を用いる

肌に特別な光線を射出して脱毛する点では、サロンもクリニックも同じです。しかし、クリニックの場合、レーザー光線を採用しているところが1番の特徴です。

レーザー脱毛を最初に提唱したのは、ハーバード大学ウェルマン皮膚研究所のロックス・アンダーソンとJ・A・パリッシュです。アンダーソンたちが1983年、科学雑誌「サイエンス」に発表した「選択的光熱凝固理論」は、クレオパトラの時代からおこなわれてきた脱毛の方法に革命をもたらしました。

それまで最もよく使われてきた脱毛方法は、使い捨ての電極(プローブ)を用いる「ニードル脱毛」(別名「美容電気脱毛」)でした。これは「電気分解脱毛法」と呼ばれるもので、1875年に米国の眼科医チャールズ・E・ミッチェルが考案したもの。電極から毛穴に微弱な電流を流し、毛を作り出す毛包を凝固化します。

後になって、ポール・N・クリーという人がこの脱毛方法を発展させますが、なにしろ狭い毛穴にプローブを差し入れていくために手間と時間が必要で、それだけ費用も高くなってしまいます(例えば、両脇脱毛でも20万円かかります)。
しかも電流を流すために施術部位の痛みも激烈。客は時間・痛みの両方でかなりの忍耐を強いられます。

この状況をあっという間に変えてしまったのが、レーザー脱毛の登場でした。

レーザー脱毛は、小さなビームスポットからレーザー光線を射出し、毛に3%だけ含有されているメラニン色素に働きかけます。他の光線と違ってレーザーは単一の波長を備え、発射された方向にどこまでもまっすぐ進みます。
また指向性が高く、狭い部位に集光することができるため、破壊力もケタ違いです。

そしてもうひとつ他に類例のない特性は、波長によって1つの色だけに反応する、というところ。つまり、赤、青、黒といった色のモノにレーザーを当てると、それだけで大きな損傷を与えられる、ということです。

脱毛においては、黒色だけに作用するように波長を媒質・光学素子によって700nm〜1000nmに調整。周辺の組織には何もしないため、肌への直接の照射ができます。

メラニン色素に吸収されたレーザーは65度〜70度ほどの熱エネルギーに変化するのですが、この高熱が毛を成長させる毛母細胞、毛乳頭といった組織を損傷し、毛が伸びないようにするわけです。

施術も簡単で、波長を調節してレーザーを当てるだけ。照射口のビームスポットの直径はわずかに数ミリですが、1回あたりの照射は100分の1秒と一瞬ですむため、迅速な施術が可能です。
ニードル脱毛のような手間のかかる作業はいりません。

開発当時は、ルビーを媒質に用いた光線しか使えませんでしたが、これは白人向けのもの。まもなく黄色人種に対応したアレキサンドライトが考案され、日本でも輸入されました。現在はダイオード、YAGなど、色々な媒質を使ったレーザー光線がそろっていて、個人個人に合わせて選べるようになっています。

2)「永久脱毛」がおこなえる

脱毛については、その詳細が一般に浸透しているとは言い難く、「1度光を当ててもらえば、その部位は一生涯無毛のままだ」と思っている人がいます。

もちろん、それは正しいとは言えません。
毛を伸ばす毛球部分は頑丈な組織で、1回の照射ではさほどのダメージを受けません。

また脱毛においては、毛の成長サイクル(毛周期)にあわせて照射を何回もおこなう必要があります。照射の頻度は2ヶ月に1度くらい。繰り返し光を当てるうちに毛が薄くなり、そのうち部位が無毛になって脱毛完了。その日数は数年になることもしばしばです。

ちなみにサロンでもムダ毛のメラニン色素に作用する光線を使いますが、そのパワーが抑えられているために、発毛組織は一時的に弱体化するだけです。
施術から数年も経つと、毛は再生してしまいます。

その点、医療クリニックでは抜群の破壊力を備えたレーザー光線を使うため、発毛機能が復活しない可能性が高くなっています。つまり、いわゆる「永久脱毛」ができるわけです。

3)マシンを扱えるのは医師だけ

先の項目でも書きましたが、サロンの脱毛方法はクリニックと似た要素があるとは言え、マシンから射出される光の種類が違うためにレーザー脱毛とは呼べません。またパワーに関する限り、サロンの光線とレーザーは段違いです。
サロンのスタッフに資格が不要なのも、サロンの光線のパワーが低いからです。

一方、レーザー脱毛はパワー抜群の光線を使うので、操作上の少しの失敗でも重篤な火傷につながりかねません。そのため施術できるのは、トラブルの際に対処できる医師に限られています。もちろん、治療の可能な設備・器具もそろっているので、その点でも安心できます。

医療脱毛の長所・短所

長所・短所

長所

・マシンを操作するのは医師なので、事故が起こってもすぐ対応できる
・永久脱毛が可能で、二度と毛が伸びない可能性が高まる
・脱毛完了に必要な期間が短く、サロンより施術回数が少なくてすむ

短所

・リーズナブルなプランが多いサロンと比べると、施術料がかなり高め
・レーザーの痛みが強いので、施術がイヤになる可能性がある
・肌トラブル(炎症、毛膿炎など)が生じる怖れがある

サロンとクリニックの相違点について

相違点について考える
脱毛サロンとクリニックの違いをこれまでも少しだけ書きましたが、ここで相違点をまとめて箇条書きにしてみます——

費用

脱毛が流行する前からサロンは派手な広告を女性誌に掲載していますが、そこには大きな字で「お値打ちのコースプラン」「今月のディスカウントキャンペーン」などと書かれています。
これで分かるように、サロンのセールスポイントのひとつは、その料金の安さです。

一方、クリニックは医療機関としての規制もあり、料金が大きく値下げされることはほとんどありません。

ここで、サロンと医療クリニックの施術コストがいくらくらいなのか、一覧にしてみましょう。

まずは脱毛サロンから。名前の知られた大手サロン20社の公式サイトから、部位ごとの平均料金を算出してみたところ——

・顔…41,033円
・うなじ…19,000円
・ワキ…16,833円
・VIO…58,633円
・腕(ヒジ上)…47,800円
・腕(ヒジ下)…48,600円
・足(ヒザ上)…56,300円
・足(ヒザ下)…55,100円
・背中(上下)…71,600円
・全身…164,700円

という結果になりました。

次に医療クリニックです。こちらも大手20院の平均コストを計算しました——

・顔…131,325円
・うなじ…57,250円
・ワキ…14,825円
・VIO…67,975円
・腕(ヒジ上)…83,375円
・腕(ヒジ下)…82,500円
・足(ヒザ上)…108,750円
・足(ヒザ下)…100,500円
・背中(上下)…91,917円
・全身…401,945円

こうすると、医療クリニックの料金がサロンより高いことが一目瞭然です。特に差があるのが顔脱毛で、クリニックの費用はサロンの3倍以上となっています。

効果

サロンとクリニックでは方法の違うマシンを導入しているため、その脱毛結果にも結構な差が出ます。

現在、サロンの脱毛方法は4〜5種類存在しますが、その中で1番よく採用されているのがIPL脱毛です(光脱毛、フラッシュ脱毛とも言われます)。

ワンショットで施術できる面積が広く、背中、腕、脚などには最適です。照射出力も限定されているので、痛みもさほど強くありません。

さらに各サロンで、クリプトンライトと専用のジェルを併用するSSC脱毛、バルジ領域を弱体化するSHR脱毛などを採用していますが、いずれにしてもその効果には限界があります。つまり、「脱毛」と称しているものの、サロンの施術は毛包を一時的に弱体化する「減毛」「抑毛」にすぎず、ツルツルになったとしてもその状態は数年しか続かないのです。

一方、医療クリニックのレーザーは人体組織を破壊するパワーを備えていて、脱毛完了後は毛が再生する可能性が低くなります。

保証

保証については、脱毛サロンとクリニックの間でほとんど差はありません。

効果がはっきり実感できるまで繰り返し施術できる「永久保証」、一定の日数のみ有効期限を延長できる「期間保証」、前払い金の一部を中途解約時に返してくれる「返金保証」などは、クリニックにもサロンにも存在します。

ただ、各クリニックで条件・種類がかなり異なるので、公式サイトなどであらかじめチェックしておきましょう。

その他

クリニックとサロンの相違点に関して、なぜか支店(支院)の数は見落とされがちです。

脱毛というのは一朝一夕にいきません。
部位がツルツルになるまで結構な日数がかかり、大掛かりなコースになると、数年間もサロンやクリニックに通わなければなりません。

人によっては、その長い期間に生活の状況がすっかり変わってしまうこともあります。引っ越し・転勤がその典型ですが、転居先にこれまで通ってきたクリニックの支院がないため、前払いした料金が全くムダになるケースも出てきます。

狭い部位なら2万円以下なのであきらめられるかもしれませんが、全身脱毛のコースだと前払い金も20万円を越えることが多くなります。
引っ越し後もそれを活かしたい、と思うのは当然です。

有名サロンなら全国の大きな街にたくさんの店舗があるため、引っ越し先でも前払い金を活かせる可能性が高くなります。ところがクリニックは全国展開しているところが少ないので、転居後は施術に通えないケースが多いようです。

ということで、「度々引っ越しする」という人の場合、支店の数の多い大手サロンを選んだ方がお得だと言えるでしょう。

クリニックの選び方 そのポイントとは?

選び方のポイント

脱毛の保証期間に留意する

一旦脱毛を始めると、指定された日数内に契約回数を終えないといけません。その日数はパーツによって異なりますが、2〜3年というのが普通です。
中には5年という長期間のところもあるので、忙しい人はそちらを選ぶといいでしょう。

リスクの説明はされているか?

脱毛はパワーの強いマシンを使うので、そのリスクを客にあらかじめ説明するのはクリニック側の義務です。公式サイトに、そのリスクがはっきり書かれているかチェックしましょう。

料金の設定は?

料金設定がハッキリしないクリニックは、高いコストをごまかそうとしている可能性があります。トータルでいくらくらいなのか、ちゃんと明記しているクリニックの方が安心できます。

医師の情報は書かれているか?

施術をおこなう医師の情報が公式サイトに書かれているか、あらかじめ確認しておきましょう。
情報を示していないクリニックは、経営がいい加減である可能性があります。

医師がカウンセリングをおこなっているか?

施術は医師が担当するのに、カウンセリングについては看護士がおこなうクリニックもあるようです。そんな態度は無責任な施術につながるので、避けた方が無難です。

以上、医療クリニックにおける脱毛の詳細、そして選ぶ際の注意点などについて解説してみました。いかがだったでしょうか。

クリニックについては、「レーザーの痛みが心配」「料金が高い」などの理由から、敷居が高いと感じている人も少なくないでしょう。
ただ、その高い脱毛効果はサロンでは得られません。結果を第一に考えるなら、やはりクリニックがおすすめです。

どうか上記の情報を参考に、自分にふさわしい医療クリニックを探して下さい。

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